僕が手を近づけると、水晶玉はすぐ光った。
赤
橙
黄
緑
水
青
紫
いつの間にか虹がそこには出来ていた。
その光は透明だった。
そして薄い。
僕は言われるがままついて行った。
着いた部屋に入ってみるとそこは
ガタンッ
扉が閉められた。
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コンコン
………………
………………
あれ、どうすれば
あまり慣れない着心地だった。
そして案内されたのはとても広い空間だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!