第15話
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あなた
今はというと、5、6人に囲まれている。まぁまだ2日目だからな。(3対3の話が長すぎて1週間経ったかのように感じられるけど)すると先生が入ってきて、
先「おーいあなたが困ってるぞ。仲間のことを知るのもいいけど、ちゃんと席につけー」
おぉ先生ナイス!
それから集中して授業を聞いた。ちなみに侑は寝ている。これって起こした方がいいのかな?
『侑、授業中だよ。がんばって起きよ?』
侑「ん、あ、あなた」
『今歴史だよー』
侑「分かった、頑張る」
そう言って侑は眠そうな目をゴシゴシこすって、シャーペンを手に取った。
その頃近くの席の子は
何この会話尊すぎん?!?!と思っていました
(ちなみに僕も
部活にて…
北「今日は各自サーブ練や…」
えっ昨日やるとは言ってたけど、今日?!嫌いなわけではないんだけど…
侑「あなた顔、暗いでw」
『えっそんなに顔に出てた?』
角「超、出とったで」
『まじか。』
ほんとにサーブは苦手なんだよなぁ。
ー良い子は家に帰る時間です…ー
そんな夕方のチャイムが鳴る中、僕は侑と治を校門で待っていた。すると何やら見知った2人がいた。北さんとアラン君だ!
ア「あっあなたや。こんなとこで何しとん?」
『えっとですね、侑達を待ってるんです。』
北「そうか。早めに帰るんやよ」
『はい!また明日』
北「また明日」
侑「どうしたらそんなに北さんと仲良くなれるんや?」
『うわっびっくりした』
治「よう、北さんとあんなにしゃべれるな」
『なんで?別に北さん普通の人じゃん』
侑「そうやなくて!何か北さんて堅苦しい感じがするやん!」
『そう?』
治「そうや。あと、怖いし」
『怒ったら誰でも怖いでしょ』
治「そうやないねん、圧がある圧が」
侑「北さんの後頭部にボールを当ててもうたときは無言の圧を受けたで」
治「ありゃ死ぬかと思った」
『そうそう少しだけ話変わるけど、北さん校門から出て、同じ方向に帰ってたけど、家近いの?』
治「あーあなたの家に近かった気がする」
『そうなんだ!知らなかった!』
侑「じゃあな〜また明日」
『じゃーねー』
いつも通りの挨拶を交わして、僕は家へと足を進めた。それと家の前に人影が見えた。近づいてみるとそれは、お母さんトークをしている母さんと宮兄弟のお母さんだった。
母「あっおかえりー」
宮母「おかえりなさーい」
『ただいまー』
母「見てこんなに煮物もらっちゃった」
『あっ美味しそう!ありがとうお母さん。』
宮母「いいんよ、ただのあまり物だし」
『そういえば侑たちって鍵持ってるんですか?』
宮母「持ってないけどどうして?」
『いや今、侑の達と一緒に帰ってきたんで鍵閉めてたら今頃困ってるかと』
宮母「あっ確かにあなた君ありがとう。じゃあここでおいとまするね」
母「うんまた来てね!あと今度余り物できたら持ってく」
宮母「ありがとう。じゃあね!」
手を振った後僕は家の中に入った。
今日お母さんが煮物持ってきてくれたし、夕飯は煮物と何かかな?そんなことを考えながら僕は自分の部屋に入った。