青葉城西
及「はぁー?あんなんどうやって取れっていうのさぁ」
岩「マズイぞ、何とか策を見出さないと」
国「宮さんてジャンプサーブの方が得意じゃありませんでしたっけ?」
及「宮クンは両方の使い手だよ。特にジャンプサーブは威力が強いからそう感じるだけだと思う。実際フローターサーブも相当うまい」
岩「んー……渡!」
渡「は、はい?」
岩「あん位のサーブってレシーブしたことあるか?」
渡「…ないと思います」
岩「だよなぁ」
及「どうしよう…」
あなた
ーピーー
青葉城西は何か話していたけど何か策でもあるのかな?
後ろからキュッと言う音が聞こえるとボールはふわっと空を切る。
あ、ダメだこれ。
元は順調だったものの、段々と右側に連れてきて、
侑「ア''ァしくった!」
『侑がフローターサーブ外すなんて珍しいね』
侑「だからこそ悔しいんや!」
『でもまずいよ…侑のサーブ権なくなっちゃったじゃん』
侑「?でも勝ってるじゃん」
『油断したらあかんよ。相手はまだ本気を出していないかもしれないし、逆転されるかもしれないよ』
侑「うーんそうかなぁ」
北「そうや」
侑「あ、北さん」
北「本気で行くで」
「「! はい!」」
それからと言うもの僕はずっと飛んで、飛んで、サーブを打ったり、スパイクを打ったり、レシーブしたり、ブロックしたり。とにかく動いた。
そんな試合で僕たちは…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!