無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

141
2020/12/23

第11話

記憶②
(寧々side)
大我くんに背中を押され、ほっくんと向き合うことを決心し、置いてきぼりにしてきてしまった私の大好きな人のもとへ帰るため、廊下を歩いていた。帰る途中も大我くんと他愛もない会話していたが、急に目の前が白くなり、大我くんの方に寄りかかってしまった。

(大我)「寧々!?どしたの!?大丈夫!??涙」

「ごめん、大我くん、……つっ!?」

あぁ、もうこの世界にいられる時間が短いんだ、そう感じさせる。なぜなら、大我くんから離れようとして、押した手の先が、半透明になってたから。

(大我)「寧々の手が……。」

「大丈夫。これは、そろそろ天国に戻ってきてっていう合図だから。大我くん、一つだけ約束して。ほっくんには、このことを言わないって。」

(大我)「でも、それじゃ、寧々が果たしたいこと果たせられないまま二度と会えないかもしれないんたよ。」

半端、涙目になった大我くんを見て、私は言った。

「大丈夫。もう、昔の私じゃない。さっき、大我くんにほっくんと向き合うパワーもらったから。」

(大我)「その言葉、信じていいんだよね?」

私はこくりとうなずいた。

(大我)「応援してるよ。寧々。」

そこまで言われたところで、楽屋の前についた。そして、私は何事もなかったかのように、その扉を開けた。

(hkt side)
ガチャ。
楽屋の扉が開いて、寧々と京本が戻ってきた。かれこれ30分くらいだろうか?かなり長いこと話し込んでいたな。
寧々の目が少し赤いのは気のせいだろう。

(寧々)「ほっくん〜!!ただいま〜!!寧々がいなくて、寂しかったでしょ!??」

行く前と帰ってきたあとで、何ら変わりのない寧々の態度に、少しホッとした。

「別に寂しくなんか……。」

(寧々)「また、またぁ〜!!もうすぐお仕事始まるんでしょ!?!!がんばってきてね!!寧々は
眠たいので、ここでお昼寝してます。」

といって、俺がもってきたひざ掛けを奪って、数秒もたたないうちに眠りについた。
その瞬間を見た俺は、そんな経験したことないはずなのに、脳裏にある映像がよぎった。

「うそ……。嘘だろ。昨日まで、あんなに元気だったのに。すぐ死なないって言ったじゃん。俺が……。」

そこまでで記憶が途切れる。なんだ、このもやもやした感じ。気持ちが悪い。
俺は、誰にこの言葉を言ってるんだ…。目の前には、恐らく女の子。でも、その子の顔には白い靄がうっすらとかかってよく見えない。誰だ。俺は、誰のことを忘れている……。

そこまで、考えていたときだった。

(京本)「北斗。そろそろ時間。」

普段は干渉してこない京本から、撮影時間のアナウンスを受け、俺は楽屋から立ち去った。



第12話へ続く。

寧々の体の異変、北斗がなんとなく思い出せてきた記憶。最後どんな展開となるのか、また、北斗の記憶が消された本当の理由とは。

ラストスパートに向かっていきますので、お楽しみに!!