第6話

鬼滅の夢④
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2020/05/18 18:45
茉桜
茉桜
大変だったね
手厚い治療をされ

大人しく与えられた部屋に転がる
美空
美空
そうですねー
雪華
雪華
ごめんなさいね、辛いでしょうに一人に押し付けて
美空
美空
大丈夫、元気さが取り柄だから
花澄
花澄
あの時、助けなかったらどうなってたんだろうね
美空
美空
ピンチなのはたしかだね
茉桜
茉桜
困ったら言って、『友達』なんだし
美空
美空
ありがとう、茉桜…さん
茉桜
茉桜
さんとかもう付けなくていいよ
花澄
花澄
じゃあ茉桜
茉桜
茉桜
なんだ花澄
雪華
雪華
ふふっ
雪華
雪華
私のことも、下の名前でいいですよ
美空
美空
雪華、ちゃん
花澄
花澄
雪華
茉桜
茉桜
アンタさては呼びすて派だな
花澄
花澄
そうだけど?
女が集まれば姦しい(かしましい)とはよく言ったもんで

名前を呼ぶ、それだけのことで

私達はキャッキャと騒いでいた
ふと、足音が部屋に近づいているのが聴こえた

近くの部屋に誰かきたのだろうか

だがそれにしてはあまりにも近づいているような
伊之助「ここか!部屋は!」
善逸「待って、その部屋誰か居るから!!」
バーンッと大きな音をたてて戸が開く

そこには液晶の向こうで見知った顔があった

しかし、ここは女子だけで休んでいた部屋
美空
美空
き、きゃぁぁ!!!
善逸「ごめんなさいっ!!!なにも、本当になにも見てないから!!!」
いきなりのことに悲鳴をあげるのが定番だろう
花澄
花澄
早く閉めてよ!
善逸「そ、そうだね!?ごめんなさい!!」
戸が閉められ

ふーっ、と誰かが息をつく
雪華
雪華
びっくりしましたね……
茉桜
茉桜
まさか人が入ってくるとはね
美空
美空
わ、私の格好大丈夫だったかな!?
花澄
花澄
大丈夫、なにも見えてないよ
漫画のキャラクターに会ってしまった驚きを

いきなり人が入ってきた故の驚きとして誤魔化す

なんてったって相手は五感組のメンバー

警戒してもしきれないくらいだ
雪華
雪華
あの人達は、この屋敷の人なんでしょうか?
茉桜
茉桜
いや、いつもいるわけじゃないんじゃない?
茉桜
茉桜
客室を開けるくらいだし
花澄
花澄
なるほど、自分達が案内された部屋と間違えて来たのか
美空
美空
……待って
美空
美空
隣の部屋からさっきの人の声がする
花澄
花澄
えっ!?
全員で耳を澄ませ

精一杯、隣の部屋の声を聞く

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