第5話

鬼滅の夢③
150
2020/05/16 18:25
茉桜
茉桜
ここが医務室か
雪華
雪華
し、失礼します
隊員さんが何かを言うと中から医務室の戸が開いた
アオイ「待っていました、その人達がわざわざココに助けを求めに来たって人達ですね」


隊員の腕の中から、医務室の椅子の上へと下ろされる
どうしよう、あまり酷くない怪我だってバレたら……
アオイ「まずなにがあったのか教えてください」
美空
美空
……みんなで街へ出かけてたんです
美空
美空
新しいハイカラな服を見たり、お金を出し合って高い食べ物を注文したり
美空
美空
すっごく楽しくてつい、入ってはいけないって言われていた道を通ってしまったんです
美空
美空
そ、そしたらそこに………!!
花澄
花澄
落ち着いてっ!
花澄
花澄
あとは私が話すから
花澄
花澄
私達は家の方向が同じなので一緒に帰ってたんです
花澄
花澄
そして化け物が……
花澄
花澄
先に狙われたのは私だったんです
花澄
花澄
でもこの子が私を庇って化け物の攻撃を………
花澄
花澄
化け物は人の精神に干渉できるらしくて
花澄
花澄
力無く伏せていく友達が怖くなって目を閉じて耐えていたんです
花澄
花澄
気がついたら……倒れてる友達と物陰に隠れていた自分しかいませんでした
花澄
花澄
私は急いでさっき別れたばかりの友達たちのいる方へこの子を支えて向かいました
花澄
花澄
そして四人で必死に助けてくれる人を探していたらココに辿り着いたんです
アオイ「なるほど、そうでしたか」

アオイ「ではココが本来どんな建物かは知らないんですね」
茉桜
茉桜
知りません
雪華
雪華
知らないです、なんの建物なんですか?
アオイ「……とりあえず身体の怪我だけでも治療しましょう」

アオイ「おそらくかけられた術も数日のうちに消えると思います」
デタラメな話を信じてくれたらしい姿に

人としての良心が痛む

ごめんなさい嘘ついて……

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