第23話

黒バスの夢⑦
80
2020/06/20 14:00
チームは私以外のメンバーのおかげで試合を進み続け

ついに恐ろしいチームにぶつかった
花澄
花澄
アンタと戦うことになるとはね
美空
美空
それはこっちのセリフだよ
口では強気に言っているが

内心では逃げたいという衝動に駆られている

いや、勝てないよ絶対

相手は最強チームだし
花澄
花澄
……いい?怪我しないように避けて
美空
美空
わかった……
────────────────
私はカットし、そして選手を避け

邪魔にならないように努めた結果

何故か最強チームに勝っていた
なんでだよ!?と騒ぎたいのは山々だが

それだけうちのチームは強いってことなんだと思うと

騒ぐのは失礼な気がする
黒子「勝てちゃいましたね」
高尾「案外チームにまとまりが無いと力が発揮しずらいのかもな」
美空
美空
そ、そうなんですね
よくもまぁ、私みたいな足でまといが居ながらここまで勝てたもんだ

本当に凄い人達だったのに
花澄
花澄
対戦ありがとうございました
降旗「君、マジで強かったね!」
花澄
花澄
ありがとうございます
花澄
花澄
一応、エースなので
降旗「それだけ強かったらもっと強い学校行けたんじゃない?」
高尾「いやいや、そういうことは言っちゃダメなんじゃね?」
花澄
花澄
…………えっと
美空
美空
か、花澄ちゃんは私に合わせてくれたんです
美空
美空
私が、花澄ちゃんと同じ学校に行きたいって言ったから
美空
美空
推薦とか来てたのに……
降旗「ご、ごめん!」
高尾「あーあ、女の子泣かせたー」
美空
美空
泣いてません!
彼女の発言に被せるように

咄嗟にそれっぽい言い訳をする

二次元の幼なじみってなんかそういうトコ無い??
花澄
花澄
……私は気にしてないから
茉桜
茉桜
おーい、そこのチーム!
茉桜
茉桜
次の対戦時間になるから早く来て!
美空
美空
あ、はーい!
声をかけられるなり、すぐさまチーム全員で移動した私は

私を見ていた視線に気がつくことはなかった

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