第27話

𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥 27
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2020/11/24 10:58
孤爪 菜乃
孤爪 菜乃
すぅ…すぅ…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
よし、やっと寝た…
散々泣きじゃくった菜乃を抱き直し、寝室へと戻ると彼女がすやすやと眠っていた。
あんなに泣かれたら、どうしていいか分からなくなるのは彼女だけじゃない。
俺だって、どうしていいか分からない。
だけど、彼女だけが頑張る必要はない。
2人で協力してこその、育児だと思うから。
夢主
夢主
あれ…菜乃寝たの?
孤爪 研磨
孤爪 研磨
うん、もうぐっすりだよ
夢主
夢主
ごめんね…
手こずったでしょ…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
大丈夫だよ
起こしちゃってごめんね
夢主
夢主
ううん…
取り乱しちゃってごめんね…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
取り乱すことは誰でもあるよ
だから、謝らなくて大丈夫
菜乃をベッドに寝かせて彼女の頭を撫でると、ありがとうと言って彼女は涙を流した。
孤爪 菜乃
孤爪 菜乃
んん…すぅ…すぅ…
夢主
夢主
ふぅ…起きるかと思った…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
また菜乃が起きても、俺があやすよ
夢主
夢主
ありがとう
まだ夜も遅いし、もう少し寝ない?
孤爪 研磨
孤爪 研磨
うん、寝よっか
夢主
夢主
それとも…少しだけイチャイチャしない…?
孤爪 研磨
孤爪 研磨
後者に賛成
菜乃を起こさないように体制を変え、彼女のことを抱き寄せる。
首筋の匂いを嗅ぐと、彼女はビクッと身体を震わせた。
ただ匂いを嗅いだだけで反応するなんて、相変わらず首筋が弱いらしい。
夢主
夢主
ねぇ、やだっ…ンッ…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
何が嫌?
夢主
夢主
首、弱いからっ…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
気持ち良くない?
夢主
夢主
意地悪っ…ンンッ…
舌でツーっとなぞると、俺の腕の中から逃げようとするから、逃がさないように抱きしめる手に力を込めた。
夢主
夢主
研磨、やだ、離してっ…
孤爪 研磨
孤爪 研磨
そう言われて離す人いると思う?
そう言うと、涙を目に溜めて上目遣いで見つめてきた。
そんなんやられたら、もう抑え効かなくなる。
俺は、深く口付けをした。

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