第5話

𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥 5
13,151
2020/10/18 09:00
次の日、俺が目を覚ますと彼女はそこにいなかった。
キッチンから規則正しい包丁のリズムが聞こえてくるから、朝ご飯を作っているのだろう。
菜乃を起こさないようにベッドを抜け出し、キッチンに向かった。
夢主
夢主
研磨、おはよう!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
おはよう
今日も朝早いね
夢主
夢主
なんか、目覚めちゃって!
もう少しで朝ご飯できるから待ってて
孤爪 研磨
孤爪 研磨
俺も手伝うよ
夢主
夢主
ありがとう!
手伝うとは言ったものの、料理が得意なわけじゃないから俺は出来上がったものをテーブルに並べた。
今日の朝ご飯は、鮭の塩焼きとお味噌汁、ほうれん草のおひたしだ。
和風な朝ご飯大好きだし、本当に楽しみ。
夢主
夢主
研磨、できたよー
孤爪 研磨
孤爪 研磨
じゃあ、ご飯盛るね
夢主
夢主
うん、お願い
孤爪 研磨
孤爪 研磨
どのくらい食べる?
夢主
夢主
普通盛りで!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
了解
正直言うと、彼女は俺よりも食べる量が多い。
食べてる姿を見るのが好きだから別にいいんだけど、彼女に身長越されたくない。
その話を前に彼女にしたら、成長期じゃないんだから、って笑い飛ばされた。
だけど、俺にとって意外と死活問題だったりする。
夢主
夢主
よし、食べよう!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
いただきます
夢主
夢主
いただきます!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
この味噌汁美味しい
夢主
夢主
ほんと?
頑張って良かった!
孤爪 研磨
孤爪 研磨
鰹節で出汁取った?
夢主
夢主
うん!
その方が美味しいかなって
孤爪 研磨
孤爪 研磨
すごく美味しい、ありがとう
普段から完璧なのに料理まで上手い彼女は、俺からしたら神のような存在だ。

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