風雅「結局何で帰ってきたん?」
『怪我』
風雅「え、どこが?ほんまに?」
『ほら、足首の捻挫』
風雅「また?」
『もしかしたら風雅に怖い思い?嫌な思いさせてしまうかもしれんけど、さっきの斗亜に耳打ちしたやつ聞いてくれる?』
今日も私の家でのんびりパジャマで話す
風雅「いいよ、聞かせて?」
『知らん人に突き落とされた』
風雅「え、?どう言うこと?」
『駅の階段で押されたって言うのかな、、』
風雅「もう一生東京なんか行かせへん」
『ジャニーズ銀座行けへん』
風雅「スーツケース詰める?」
『やめてくれ、笑』
風雅「もう、俺のそばにずっと居たらいいのに」
『仕事もあるし、笑』
風雅「ってか最近はどうですか?」
『Anotherで彼氏が気づいてくれへんくてショックすぎてなんも覚えてへんわ』
風雅「やっぱり仕事やし、一旦あなたな事は置いといてファンが恋人やと思ってしなあかん」
『斗亜とか幕が開いた瞬間に目かっぴらいて口開けて私見つめてくるから、笑』
風雅「誰に気付かれた?」
『斗亜と拓哉』
風雅「あの2人はもはやプロやもん、、」
『どこ見てやっとんねんって、笑』
なんて他愛もない話をしてたら太郎くんから電話がかかってきた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。