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第20話

番外編 記憶・〜大事故ノ知ラセ〜
『YEAH!さあ今日も始まりましたMUSIC-WEEKEND。今週もナビゲーターである私、DJ NIGHTPOOLがお届けしております!さあ今週もなかなかいい音楽にあふれているわけですが、注目はコレ!!!四週連続1位を獲得した4人組ガールズバンドの…』
『番組の途中ですがここでニュース速報をお届けします。今日午前10時頃成瀬帯域高速道路、樺村IC付近で高速バスが暴走し乗用車を巻き込んだ後その後道路のすぐ下の川に突っ込んだとのことです。詳しい情報が入り次第、またお知らせいたします。』
『ナンバー10、田井中元輝…』
『続報が入りました。バスの乗員乗客50人のうち20人の死亡はすでに確認され、29人は意識不明の重体、1人が行方不明とのことです。またバスが衝突した乗用車に乗っていた一家5人の内4人は死亡、1人が意識不明の重体となっており…』

と、そこまで聞いたところで津田はイヤホンを引きちぎり、小型ラジオを床に投げつけた。ラジオからはザーという音がけたましく流れている。

「けっ。」
「あーあーあー、だめだよそんなふうに扱っちゃ…。」

ラジオの持ち主である谷口がやってきて穏やかな口調で注意をし、ラジオの電源を切る。

「だって、つまんねー話しか出さねえからよ…。」
「僕はありだと思うけどな…。津田くんには人間のラジオは気に食わなかったか。」
「そうじゃねえ!"ニュース速報"ってのを挟んできやがってよ…。俺は人間の音楽が聞きたかったの!!!」

津田は谷口に勢いよく八つ当たりをした。

「ニュース速報なら仕方ないじゃないか…。まあそのことは後で調べとくか。速報級ならいろいろやばいだろうからねぇ…。」

谷口は再びラジオの電源を入れ直し、さっき津田が聞いていたのとは違う番組を入れ直す。

「あっ、谷口さんそれはそうとリコはどこ行ったんだ?」
「うーん、朝の9時頃に食料調達に行くって出てったけども…。たしかに遅いね。お、多分コレさっきのニュースだな。ほら、君も聞くんだよ。」

谷口は気だるそうにしている津田を自分の近くに呼び寄せ、ラジオの音量を上げた。

『ではここで新しい情報が入りました。今日午前10時に成瀬帯域高速、樺村IC付近で起こった大規模事故についてですがバスの乗員乗客50人のうち48人死亡、1人重体、1人が行方不明。そして追突した乗用車に乗っていた一家5人のうち4人が死亡、1人が意識不明の重体とのことです。』