第29話

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2021/03/10 02:36










としみつside




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さっきからずっとあなたのことしか頭にないな.

これが好きっていう感情なのか?
夜、ゆいに相談してみるか.


あなた 『としみつくん、ずっとぼーっとしてるけど…大丈夫?』

あなたが顔を覗いて心配そうな顔を浮かべた.
俺は笑って、”大丈夫だよ”と言った.


しばゆー 「なんか気にしてんの?」

としみつ 「んー、まぁそんなところ」

しばゆーは正直言って、空気は読めないけどこういうことは真面目に聞いてくるから怖い(?)



レクリエーションも終わり、あっという間に夜に。

としみつ 「ゆい、ちょっと」

ゆい 「なに?」

としみつ 「夜、風呂終わったら話したいことある……いい?」

ゆい 「いいよ.」


ゆいはたまにこういうこと聞けるから助かる.
頭いいから俺の思ってることわかってるんだろうなぁ.

そう考えながら風呂からあがる

りょう 「ん?もうあがんの?」

としみつ 「ちょっと用事あるから」

りょう 「そっか. また後でな」

としみつ 「あぁ」


風呂からあがり、人気のない渡り廊下へ行くと、ゆいがもう来てた.


ゆい 「話ってなに?」

としみつ 「あ、あなたのことなんだけどさ、」

ゆい 「……だろうと思ったよ」

としみつ 「え?」

ゆい 「あんた、あなたのこと好きなんでしょ?」

としみつ 「そうだけど……な、なんで、」

ゆい 「なんで分かるのって?」
ゆい 「そりゃ見てたらわかるよ」


当たってた.すご…


ゆい 「…多分あなたは気づいてないと思うから思いっきりアタックした方がいいよ」

としみつ 「うん. 何となく思ってた」

すると、ゆいが俺の肩に手をのせる

ゆい 「あんたならいける. あなたを振り向かせれる」
ゆい 「りょうとかてつやに負けちゃだめ.」

としみつ 「…ありがと. 話聞いてくれて」

ゆい 「いいってことよ。がんばれ」


と言葉を残して行ってしまった.

ゆい…お前いいやつだったんだな
元から知ってたけど.

”りょうとてつやに負けちゃダメ”

確かにそうだな…
そこ2人が1番危ないな

頑張ろ…

そんなことを思いながら部屋に戻った

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