かなたの顔が近づいてくるのが分かる。
私は目を瞑った。
すると。
さっきまで私の顎をつかんでいたかなたの手は、誰かによって避けられ、
誰かの、
とても優しい、
でも、冷たい手が、私の顎を掴んだ。
私が目を開けようとすると、
誰かに耳のすぐ近くで囁かれた。
私は少し怖くて、
と、適当に反応した。
すると、
なにか、暖かいものが私の唇に当たった。
私は突然のことでパニック状態になり、目を開ける。
すると、
目の前にはまふくんがいた。
私はというと、唇に指を当て、考え事をごにょごにょと。
かなたの言葉が胸に響いたのは、本当だ。
だけど…
まふくんとのキスを今だに気にしていることを、
私は不思議に思ってしまった。
ー作者からーーーーーーーーーーーーーーーーー
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