2人は朝食を食べ終え、まったりと過ごす。
正孝はそう言いながら、あなたの髪の毛をワシャワシャと乱す。
あなたはそういって正孝の髪の毛を両手で乱し始める。
そしてお互いに手が止まると
2人でお互いの頭を包んだ状態で目が合う。
あなたはパッと手を離した。
そして正孝は両手を頭から頬に移動させ、
あなたの両頬を大きな手で包み込んだ。
正孝はあなたの言葉を聞き終えないうちに、唇を近づける。
2人は甘いキスを交わしたあと、また見つめ合った。
あなたは慌てて視線をずらし、
話題を変える。
正孝は拗ねながら頬を膨らます。
あなたは正孝の言葉を遮り、リモコンの再生ボタンを押す。
ドラマはどんどん進んでいき、
中盤にさしかかる
あなたは堪らず目を瞑る。
テレビに映し出されていたのは、
正孝がヒロイン役の女の子と熱いキスを交わすシーンだった。
ピッ
テレビが消され、部屋は静寂に包まれた。
あなたはそう微笑みながら、涙をこぼした。
あなたは正孝の胸に飛びついた。
あなたはさっきみたドラマの残像を頭から追い払うように、そう言った。
あなたは嫉妬心に駆られ、あなたの人生史上1番となる大胆な発言をした。
正孝はあなたをきつく抱き返し、
そしてあなたの両肩をつかんだ。
あなたは正孝からのキスを待つように目を瞑った。
正孝はその気持ちに応えるように、あなたの唇を奪った。
正孝はこれまでとは違った激しいキスを繰り返し、
肩に置いていた手をあなたの胸へとずらしていく。
そして正孝はあなたを抱き抱え、
ベットへと移動し、2人でベットへ倒れ込んだ。
そうして2人は身体も心も結ばれたのだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。