第13話

答え合わせ
334
2020/07/10 13:54
正孝
正孝
ちゅっんッ
わたし
わたし
ふっんッちゅ
2人は甘いキスを繰り返す。
わたし
わたし
んっ ふぅッ  あの…!
正孝
正孝
ちゅっ
あ…ごめん!
わたし
わたし
いえ、あの。。
う、嬉しいんだけど…
私キスが初めてで…
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
そっか、そうだったよね。
あなたの初めてのキス、貰えたのか。
めちゃくちゃ嬉しい。
そう言って正孝ははにかんだ。
わたし
わたし
上手くできてた自信が…
それと、さっきの話の続きをしたくって…
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
あなたのキス、可愛くて美味しかったよ。
そうだね、答え合わせ、しよっか。
わたし
わたし
うん…////
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
俺ね、一年くらい前から、あなたのこと知ってたんだ。
厳密にいうと、俺もテレビ越しでしかあなたのこと見てなかったんだけどね。
わたし
わたし
えっと、でも私テレビに出たりしてないよ…?
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
うん。
あなたなら知ってると思うけど、、
社内恋愛をテーマにしたドラマに出てたでしょ、俺。
わたし
わたし
うん。
割と最近のドラマだよね!
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
そう^ ^
会社員て、初めての役だったから、
役作りのためにリアルな現場の資料が欲しいって、社長に頼んだんだ。
そしたら研修用ってことでビデオを撮ってきてくれて。
その中にあなたがいたの。
わたし
わたし
そっか…
そういえば、社内でなんか撮ってるときあったかも…!
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
ふふ、そのときもあなた、一生懸命仕事してたから^ ^
わたし
わたし
恥ずかしい…
でも、それだけで?
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
うん。
なんかね、ミスしてた人に対して、
めっっちゃくちゃ優しかったの。
普通に優しいだけじゃないの!
相手に対して、さらにその先まで見据えて優しいの。
その優しさを見たときに、会ってみたい、一緒に仕事をしてみたいって思ったんだ。
わたし
わたし
そんな…
あ、、だから、転職した理由が秘密だったの?
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
うん。
だって、ストーカーみたいじゃん🤭
てかストーカーか。笑
わたし
わたし
正孝にストーカーされて嫌がる女性なんていないんじゃないかな。笑
でも、それだけで芸能界を辞めてまで転職するなんて…
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
俺にとっては、すごく心に響いた出来事だったんだ。
衝撃的だった。
どこから、この優しさがくるんだろう、、って。。
わたし
わたし
ふふっ。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
ん?
わたし
わたし
私がお仕事を頑張れてたのは、、、
正孝のおかげなんだよ^ ^
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
え?
わたし
わたし
私ね、ほんとのこと言うと惰性で仕事してたんだ。
でも、正孝をテレビで初めてみたとき、
お芝居に対する情熱を知った時、
自分のことが恥ずかしくなった。
それからはもう正孝に夢中で。
仕事で嫌なことがあっても、ミスしても、
頑張って仕事終わらせれば、正孝にテレビで会えるー!
って思いながら頑張れたんだ。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
俺を観て…?
わたし
わたし
うん、そうだよ。
正孝が私を癒してくれたから、
私も周りの人に優しくできるし、仕事も頑張れたの。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
ふっ。

そっか…
俺たち、なんか似たもの同士だな。笑
わたし
わたし
だね。笑
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
あ!でも!
気になる人がいるって言ってたじゃん!
俺、それめちゃくちゃショックだったんだよ。
気になる人って、、誰なの?
正孝は少し拗ねた表情をしながら尋ねた。
わたし
わたし
くくっ。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
むっ。
だれなの?
わたし
わたし
正孝に決まってるじゃん。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
俺…?
わたし
わたし
ふふ、うん。
男性に誘われても、定時ダッシュで帰宅して、
撮り溜めてた正孝の録画とか映画観てたし^ ^
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
//////
わたし
わたし
…やっぱりさすがに引くよね…?
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
んーん。
嬉しいよ。
あなたこそ、テレビじゃない現実の俺を観て幻滅しなかった?
わたし
わたし
くくくっ。
正孝くん。
テレビでもそんな気取ってないよね??
ふふっとあなたは笑いながら答えた。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
た、たしかに…
正孝はマネージャーから言われたラジオで話したお腹くだし事件のことを思い出し、赤面した。
わたし
わたし
イケメン俳優が、お腹こわ…
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
あーーーーーー!!
その話はなし!忘れて!!
わたし
わたし
ふふ。
でも、そうやって飾らない正孝だから、好きなんだよ。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
ん。もっかい言って?
わたし
わたし
ん?
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
好きってやつ。
まだあなたさんから一度も好きって言われてないし。
わたし
わたし
正孝、、、
好きだよ。
////
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
//////
コンコンとノックの音が聞こえる。
部長
部長
あなたさーん。
倒れたって聞いたけど、大丈夫ー?
わたし
わたし
あ、はい!
どうぞお入りください!
あなたはガバっと布団から起き上がり、身なりを整えた。


正孝も同様に、身なりを整えて椅子に座り直した。
部長
部長
おぅ、佐藤くん、看病ありがとうね!
あなたさん、体調はどう?
わたし
わたし
はい!大丈夫です!
心配とご迷惑をおかけしました。。
部長
部長
いやいやいや、
急な教育係りで心労もあったでしょ。
今日はもう終業して帰宅しなさい。
わたし
わたし
え、でも…
部長
部長
佐藤くんも。
あなたさんがいないと仕事にならないだろうから、今日は上がっていいよ^ ^
もしよければ、あなたさんを家まで送ってあげて。
正孝(別名:佐藤)
正孝(別名:佐藤)
はい!喜んで!
部長
部長
お!いいねぇ。
じゃ、僕はこれで失礼するね。
そう言って部長は医務室を出ていった。

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