【正孝 初出勤日】
あなた:この土日、ほとんど眠れなかった…
まず状況をほとんど理解できなかった…
いや、理解はできてるの。
でもこの状況を受け入れるには、心の準備が!
だって、だってさ!
ついこの間まで、テレビを観て拝んでた相手だよ?!
そんな人のすぐ側に一緒にいられるって…
前世でどんな徳を積んだの!わたし!
あ、ダメ、鼻血出そう。
とにかく、わたしが正孝のファンだっていうことは知られないようにしなくちゃ。
冷静に、冷静に…
あなた:ちょっと踏み込みすぎたかな?
ガチャっ
部長は有無を言わさず、
早口でそう捲し立てると私たち2人を部屋から追い出した。
追い出されるときに聞こえた同僚達の動揺した声。
同僚A:新しくきた彼、めちゃくちゃイケメンじゃん!
同僚B:ねっ!ねっ!あなためっちゃ羨ましい!
てか、最近引退した窪田正孝に似てない?!
同僚C:似てた似てたー!!もしかして、うちの会社に転職して来たとか!
同僚A:いやいやいや、あり得ないでしょ!そもそも名前違うし!
同僚達:そうだよねー
あなた:ワタクシ、超絶不安です。
っと!!ちょっと待って。
ベッシツデフタリデシゴト…
部長!バレないようにの配慮だろうけど、
わたし、わたし、正孝と2人きりだなんて、心臓が持たないよーーーッ!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。