・
・
・
それから、無線機が何も言わなくなる。
僕は電源を切り、ポケットの中に入れた。
そっか〜、あのぶり子、やっと消えたか!
スッキリした!!
…星海人形が機能開始した?
珍しい、あんまり無いんだけどな〜
なら、僕らも準備しなきゃ、相手に悪いよね?
天兄はパンッ、と手を合わせる。後ろには星の魔法陣の様なものが現れた。
そして、何個かの光の弾…弾幕って言うらしい。それが魔法陣の横でグルグルと廻りだした。
光が目を潰す勢いで光だし、それからなんか人が居た。
え、僕真顔だった??
それならぴえん。
鬼殺隊員の背中を人形がザックリと斬る。
背中から血がポタポタ、とひっきりなしに垂れていき、やがて死んで行った。
普通の鬼は死んで行った所で直ぐに喰うとは思う、だが僕らは違う。
僕らはね、人間を喰えないんだ。宗教とかも関係あるけど、『あの日』から僕らは約束した。『絶対に人は喰わない)って。
え、死なないのかって??大丈夫、僕らは『普通の鬼』とは違うから。
いや、リア充撲滅運動は草。
・
・
・
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。