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2021/07/14

第4話

鈴音
鈴音
…取り敢えず、僕特製の無線機渡しといたし、だいじょぶかな〜?
天音
天音
まあだいじょぶだろ!
憂兄と別れてから、僕はふと、憂兄が忘れてないかを心配した。だって憂兄、忘れっぽいんだもん、この前だって憂兄、約束のお菓子忘れてたから!
天音
天音
…りん、ちょっと待ってな。
鈴音
鈴音
…りょーかい。
どうせ雑魚な『柱』じゃないの?
まあ心配しなさんな、僕の身代わり人形ちゃんで一回は守れるから。
天音
天音
はいはい。
…りん、構えた方がええよ。
天兄が僕にそう言った瞬間、藤の花の匂いがツン、と鼻に通る。
そう言えば、憂兄が、『鬼殺隊の柱には毒を入れる蟲柱が居るから。因みに藤の花の毒ね?』と大分前に言っていたのを思い出す。
この人がその柱?
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
…あら、分かっていたのですか?
どうも鬼さん、人間を喰らったことは有りますか?
天音
天音
あ、君が柱?
…うん、僕ら二人共人間を喰らったことがあるよ?と言うかこの服見たら分かるよね?
あ、僕は天音。こっちは鈴音。
鈴音
鈴音
おー、凄いね。この人!
人間じゃ致死量の藤の花の毒を体に入れてる。僕には出来るかもしれんけどね。
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
(この鬼の子達、なんだか喜んでる?と言うか人を喰らっているのに、何か鬼としての力は弱いの…?服にはベッタリと血が付いてるのに。)
天音
天音
そう、貴女の思った通り。僕らはね、『ただの鬼』じゃないんだ!
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
?!
…ただの鬼じゃない?
(心が読まれた…)
鈴音
鈴音
うんうん、僕らはちょっと特殊な所から来たんだ。…あ、貴女の好きな香は?
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
…香??私は藤の花の匂いですかね…
あ、天音鈴音お嬢さんの事は言いませんから。
天音
天音
ちょっとりん?!
鈴音
鈴音
いいのいいの!
お姉さん、ありがと!
じゃあ僕らは帰るから、じゃーねーお姉さん!お姉さんは心が優しいんだね。…こんな僕らに優しくしてくれて…
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
あら、何か仰りましたか?
鈴音
鈴音
ううん、バイバイお姉さん!
天音
天音
ばいばーい!
危ない…お姉さんにバレるとこだった…
そう言えばお姉さんの名前聞いてないな…
まあいいや、好きな香は藤の花、ね。
うわー、見事に矛盾してる…
お姉さんが羽織を蝶の羽ばたきの様に動き、僕らが居た屋根から去っていった。本当に蝶みたいだな〜。…と同時に、僕はコソッ、と天兄に喋りかける。
鈴音
鈴音
あのお姉さん、なんか鬼を恨んでるっぽいけど…僕らはだいじょぶなのかな?
天音
天音
さあ??
まああの人、いい人そうだったし。