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四葉はちょっと間を置き、それから僕に言った。
四葉はそれから服の小さなポケットから少し小さい、りんが作った様な無線機を取り出した。そして、四葉はそのまま無線機の『再生』と書かれたボタンを押す。
珍しいなぁ、りんがこういう風に伝言を頼むの。
無線機からりんの声が聞こえる。
…へぇ、炎柱が鬼になったんだ。あの人、鬼にはなりたくない、って散々言ってたのになぁ〜!どうせ天兄とりんの実験台になったんじゃないかな、だって柱なんか鬼に出来たの、これを合わせて『二回』しかないもんね。
どうしよ…
…よし、取り敢えず星の呼吸の『基礎』からしていくか!
僕の出した呼吸が四葉に命中する。良かったぁ…四葉が結界張ってたとしても割れる事とかあるし…
続けて呼吸をする。
あー、そう言えば『四重結界』って四発なら受けれるんだっけ。近いうちに習得しとかないとなぁ…大変な事になっちゃうや!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!