そあら side

自覚があったかと言われたらわからない。

じゃあ気づいて無かった、無意識だったと言っても嘘になる。

気づかないふりをしてたんだ。

いや、気づきたくなかった。

“恋”だなんて、俺に似合うものじゃないし

関わりたくないって思ってた。

その原因は半分あのクソ兄貴にあるんだろうけど、そんなのもうどうでもいい。

好きになってしまったものは仕方ない。

認めないといけないしな。

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やべ、今更ながら聞いていいのかわからなくなってきた。

「あーるんの事どう思ってる？」なんて。

でも、確認しないとだし、

頑張れ、俺

違うじゃんよ俺！！！

何言ってんだよ！

違います違います

そういう意味じゃなくて、

ほら、終わった。

絶対地雷踏んだし

最低だな、俺。

違う、違うよ

あ、止まれねぇかも

なぴ先生のメンタルが弱いことなんてわかってた。

もしかしたら一件を超えて強くなってたのかもしれない。

けど、今の状況で強くあるなんて無理。

もっと早く、気づけてたら

先生が生徒（おれ）の前で泣くこともなかったし

無理して頑張る必要も無かったと思う。

先生に回りた腕はすぐに解かれそうになった。

でも、数秒経つと抵抗もなくなって、

ただ謝ってばかりだった。

ここまでほっといたあーるんが悪い。

なぴ先生はもう返してあげない。

悪いけど、もう返す気ないからねあーるん。