정한Side
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僕、大学に通いながら
大学近くにあるカフェでアルバイトしてるんだけど
今日僕と表で接客する予定だった子が
体調悪くなっちゃって
休みの連絡が入ったから僕一人で回してたの。
お昼のフィーバータイムが終わって、
人があんまし来ないこの時間が
僕にとって仕事中のお休みの時間。
でも今日はいつもとちょっと違った。
今日もつまんないなぁ
何かびっくりするような事が起こらないかなぁ
そんな風に思いながらカウンターに座ってた。
そしたらね
カランコロン
ちょっと眠かったってのもあって
正直、誰かまでは特定できなかった。
でもきっとあの人は
“최승철”
何で僕に?って思ったけど
何か大事な用かもしれないしって思って
貰った紙を開いてみた。
急にごめん。
俺チェスンチョル。知ってるかな?
分からなくても良いんだけどさ、
俺君と仲良くなりたくて。
いきなりで悪いとは思ってるけど
どうしても仲良くなりたかったんだ。
ジスから君の話は良く聞いてるよ!
絶対仲良くなれるって思った!
気が向いたらで良いからさ
これ、家督のIDだから追加してほしい。
『sound_of_coups』
えええ、ちょっと意味わかんないんだけど。
プルルルルルプルルルルル
プープープップ
はぁ…どうしよ。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!