ー介人sideー
あなたはあくびをしながら、研究室に戻って行った。
小さい頃から、カラフルに通ってくれていたあなたとはいとこで、小さい時から成績優秀で頭がずば抜けて良かったあなたは、俺の父ちゃん母ちゃんから色んな事を教わっていたそうだ。
そして、10年前いなくなった父ちゃんと母ちゃんの代わりに、色々な世界の研究を続けてくれている。
翌日の昼頃、研究室から出て来たあなたを、ブルーンがほぼ強引に図書館へ連れ出した。
ーあなたsideー
ブルーンに図書館へ行かないかと誘われ、断ったにも関わらず強引に連れ出された。
ブルーンが本を見ている間に、私はこっそり抜け出して外のベンチで休憩をしていた。
ブルーンの所に戻ろうと立ち上がり、足を進めようとした瞬間、上から何かが降ってきて、頭にぶつかった。
ゴミがたくさん降ってきた。トジテンドの仕業かもと、セッちゃんに連絡を入れる。
もう、最悪だ。ゴミはどんどん降ってくるし、臭いし…部屋にひきこもってれば良かった…
外に出なきゃ巻き込まれずに済んだのに…
気分が沈んでいた時、ゴミに埋もれた私の目の前を誰かが通り過ぎた。
ゴミの中から手を出すと、ギュッと握られて勢いよく引っ張られた。
To be continued.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!