先輩が顔をそらした。
少し暗いせいで表情までは見えないけど。
照れてるのかな。
何、何!?
ちょっと展開早すぎない?!
........
あれ。
目を閉じても何も起こらない。
ペタッ
頰に何かくっついて、触ってみると。
なんか。この人軽い、?
? な、何を?
やっぱり、どこか優しいオーラを感じる。
私たち。会ったことあるの...?
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私は体が弱い。入学式の日に倒れて、
誰かに保健室に運んでもらったほど。
その誰かって言うのは...私は寝てて知らないけど、
ママが来るまで側にいてくれていたらしい。
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しようかなぁ
登録だけした志鶴先輩のページを見つめる。
志鶴先輩という文字を見ただけで、
名前を呼ばれたドキドキがぶり返し、1人暴れる。
その時、スマホから小さく声が聞こえた。
.....え!?
携帯の画面を見てみると。志鶴先輩と
電話が繋がっていた。
さっき暴れた時押しちゃったんだきっと。
話してる時と少し声違う。
志鶴先輩の声が、耳の奥で響く。
どくっ。どくっ。
あれ。私たち今日初めて会ったんだよね?
私。まだよく知りもしない人に。
人生の中で1番ドキドキしてる。
じゃない。私の心臓が。
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あ!新作ランキング38位?だっけな。
入ってました!ありがとうございます!☺︎
私の「犬」太くん という作品も
ぜひ合わせてお読みください!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。