第3話

大丈夫じゃない
2,802
2018/05/31 07:36
私
結局家まで送ってもらっちゃって。
ありがとうございました。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
は?俺の家がこっちなだけ。
感謝されるようなことしてねーから。

先輩が顔をそらした。
少し暗いせいで表情までは見えないけど。

照れてるのかな。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
そうだ。ちょっとさ。
私
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
目閉じて。
私
え!?

何、何!?

ちょっと展開早すぎない?!
私
わ、わかりました...

........

あれ。
目を閉じても何も起こらない。
私
あ、あの......
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
何?
私
何も...しないんですか...?
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
何してほしいの?
私
い、いや!そういうんじゃなくて!

ペタッ

頰に何かくっついて、触ってみると。
私
...メモ?
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
俺の連絡先。登録しといて。
私
へ?

なんか。この人軽い、?
私
今日一応初めて会った人によく
そんなん渡せますね
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
え、お前覚えてないの?
私
え?

? な、何を?
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
まーいいや。んじゃ。俺帰るわ。
連絡。してこなかったら仕事増やすから
私
え!
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
じゃーな。あなた。
私
さ、さようなら!

やっぱり、どこか優しいオーラを感じる。

私たち。会ったことあるの...?
- - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - -
私
ただいまー
ママ
ママ
お帰り、遅かったわね
私
生徒会の役員になっちゃって。
ママ
ママ
そーなの?でも無理しないでね
昔から体弱いんだから。
私
そうだね、ありがとう

私は体が弱い。入学式の日に倒れて、
誰かに保健室に運んでもらったほど。


その誰かって言うのは...私は寝てて知らないけど、
ママが来るまで側にいてくれていたらしい。
- - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - -
私
連絡....
しようかなぁ

登録だけした志鶴先輩のページを見つめる。



瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
あなた




志鶴先輩という文字を見ただけで、
名前を呼ばれたドキドキがぶり返し、1人暴れる。
私
あーもー!


その時、スマホから小さく声が聞こえた。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
もしもし...

.....え!?

携帯の画面を見てみると。志鶴先輩と
電話が繋がっていた。
私
も、もしもし!
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
電話して来るとは思ってなかった。
私
私もかかると思ってなかった。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
は、?
さっき暴れた時押しちゃったんだきっと。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
何言ってんの。かけたのお前だろ。
私
な、何でもないです

話してる時と少し声違う。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
つか、俺が目閉じてって言った時
何されると思ったんだよ笑
私
別に変なことは...!
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
ぶははっ笑

志鶴先輩の声が、耳の奥で響く。
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
...あなた?

どくっ。どくっ。
私
....
あれ。私たち今日初めて会ったんだよね?
瀧川 志鶴
瀧川 志鶴
おーい。大丈夫か?

私。まだよく知りもしない人に。
人生の中で1番ドキドキしてる。
私
大丈夫.....
じゃない。私の心臓が。
- - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - - ✂︎ - - - - - -


あ!新作ランキング38位?だっけな。
入ってました!ありがとうございます!☺︎


私の「犬」太くん という作品も
ぜひ合わせてお読みください!

プリ小説オーディオドラマ