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第24話

呂久と鈴の生きた頃よりも、生活は豊かになりました。便利な道具も増えました。
わたしが初めてテレビを見たときの衝撃を想像できますか?しかし眞也と小雪にとって、カラーテレビは産まれた頃から当たり前に家にあったのです。


ああ、でも、世界から子供は減りました。


小雪は一生結婚せず、大好きなねこ数十匹とともに生涯を送りました。

眞也は結婚し、奥さんとの間に庄太という男の子をひとりだけ設けました。切れ長の目が爽やかな青年に育ちました。
わたしは庄太に恋をしました。五度目の恋でした。




庄太の生きた時代もまた、愉快なものでした。
しかし、産業革命以降に人の組み上げたシステムが崩れてきたのも、この時代からでした。



例えば、日本が突然大きく揺らぎ、有害物質が宙を舞いました。

例えば、政治を知らない人間が大国の命運を突然手にしました。

例えば、シャーレの中で培養された双子が産まれました。

例えば、エンペラーは生きているのに元号が変わりました。





時代の移り変わりはあまりに速く、わたしが狼狽している間に、幾世代かが過ぎていきました。