第22話

お兄ちゃん
1,525
2021/01/07 09:58
っ…………昔、
一回だけ聞いたことのある話
うろ覚え程度でしか記憶に残ってないけど
私には…お兄ちゃんがいるらしい
零先生
零先生
入るぞ
あなた

はい…

零先生
零先生
目が充血している。寝不足の典型的な
症状だな、あまり眠れなかったか?
あなた

いや……うーん(゜゜)まぁ、

零先生
零先生
そうか、まぁ無理もないだろう
零先生
零先生
そろそろ起きろ。
零先生
零先生
お前には今日から働いてもらう
零先生
零先生
タダ飯は食わせんぞ!
あなた

働く………何をすればいいのですか?

零先生
零先生
水仙堂と言ってな、長らく忙しくて
締めていた店がある。そこの店番
をして欲しい
あなた

わか…りました

零先生
零先生
店番と言ってもかなり重労働だぞ
零先生
零先生
客が仙薬を買いに来るからな
あなた

仙薬……?

零先生
零先生
おまえ、仙薬を知らないのか?
あなた

はい

零先生
零先生
そうか…
零先生
零先生
まぁ簡単に説明すると、魔法のかかった薬だな
あなた

魔法…?

零先生
零先生
不思議な事におまえの目には仙力が宿ってる
零先生は、ニコっと微笑んでこう言った
零先生
零先生
お前にも…お前を愛してくれるものがいるのだな
だがこの零先生の声は私の耳には入ってこなかった。

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