昨日の夜、学年の掲示板に匿名で
私とミンギュくんが買い物に行った写真が
ばらまかれていた。
『スクープ!!転入生に美人彼女が!?』
はぁ。。。。。
みんなに説明しなきゃな。。。
じゃないとミンギュくんが可哀想。
そしてジュンに勘違いされるのが一番嫌だ。。。
いつもとは違う重い足取りで家を出た。
いつもと同じ様に明るく過ごさなきゃ!!
でもジュンはいきなり、私の傷口をえぐるように、
思わず、全部否定したくて、
遊びに行ったことも否定したくて、
怒鳴ってしまった。
でもジュンは
なんかホッとしてる。
まぁ勘違いが取れたならいっか。
そこから普通にイロンとも会って、
学校に向かった。
イロンには全部の事情を説明した。
そして教室のドアを開けた瞬間
ギラっ!
みんなの視線は私だった。
なんでこのタイミングかな。。。。
ジュンが私に初めてキレた。
その言葉ひとつひとつは私の心に強く刺さった。
ジュンが自分のクラスへ戻った。
ジュンがいるだけでいいのに。
じゅんが居なくなった。
涙が止まらない。
苦しくて苦しくて止まらない。
涙がこぼれないように一生懸命屋上に走った。
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【ジュンside】
あなたの全部嘘って言葉信じてた。
信じたかった。
でも学年はその噂ばかり。
グクは大丈夫信じようって言ってくれていたけど、
不安で不安でたまらなかった。
"お似合い"
その言葉が僕の心をえぐる。
思ってた空気とは違かった。
"そーゆー関係"
ミンギュの言葉がこだまする。
苦しい。
どんな事よりあなたが嘘をついたのが苦しかった。
僕の人生はあなたが全て関係してた。
僕の口から出た言葉は思った以上に鋭くて
あなたの心を傷つけていたと思う。
それだけでも胸が痛い。
そー思っていた。
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あなたside
屋上で泣いた。
声がかれるほど泣いた。
ジュンに勘違いされたこと。
それが一番苦しい。
イロンはずっと隣にいてくれた。
大丈夫ってずっと言ってくれた。
そして私は3日間ほど休んだ。
精神的にも体力もダウンしてしまっていた。
ようやく学校に行けた日には
もうジュンとは一緒に行かなくなっていた。
風邪をひいたら必ずお見舞いに来てくれていた。
それもなくなってしまった。
より思い出して辛い。
でも今日は学校に行くって決めたんだ。
学校でジュンに会ったら
どんな顔をすればいいのか分からないまま
学校に向かった。
……To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。