第39話

いない。
198
2020/01/14 15:36
朝。


いつも一緒に行ってたジュンはいなかった

それだけでも辛い。

その事実だけが私の頭の中を回ってる。






ガラガラガラ

((教室のドアを開ける。
あなた

おはよー((ぼそっ

ミンギュ
ミンギュ
あなた!!

ごめんね、その、先走って、
あなた

うん、いいよ、
分かったから話しかけないで欲しい。
ニコッ

ミンギュ
ミンギュ
((ギクッ


どんなにミンギュくんに謝られても、

ジュンにあわせる顔がない。


だって私、嘘をついた。

幼馴染に。初めて。

自分の中にもこんなにも罪悪感が残るなんて。。。

辛い辛い辛い。

苦しい苦しい。

そんな時に話しかけてくれるのはイロンだ。
イロン
イロン
あなた。

嘘ついてしまったのはしょうがないんだから、

一緒に謝りに行こ?

ジュンならきっと大丈夫。

大丈夫だから。
そうだ。

私は謝りきれてない。

''ジュンなら大丈夫だから"

ジュンが許してくれるかは分からないけど、

私が謝らないでどうするんだ。


あなた

そうだね。

ありがとう。

一緒に謝りに行ってくれる?

イロン
イロン
ふふっ

もちろん!!

行こっか!!

______________________________

ジュンのクラス。
あなた

ジュン!

あのさ、ごm.......



そこには見たくない光景だった。



ジュンとさくらちゃんが仲良くふたりで

手を繋いでる。

私の中のなにかが外れた。
イロン
イロン
え、ジュン!

なにやってるの?


苦しい苦しい苦しい

喉が締め付けられる。
さくら
さくら
あなたちゃんを忘れれるようにしてるの!!

もう私が隣になるんだ!!


あ、あなたちゃん.......
じゅん
じゅん
え、あなた、?

"私が隣になるんだ!!"

てことはもうジュンの隣にはいられない。

いることすらない。


もう終わりなんだね。

吐きそうな気持ちと心臓の締めつけを抑えながら、

もうジュンが私をいないようにできるように。

あなた

ジュン.....お、めでとう!

ニコッ


めいっぱいの笑顔で、

"大好きだったよ"


"大好きなんだよ"


これが恋なんだね。

苦しくて辛くて、胸が締め付けられて。

1番聞きたくない言葉を聞いて_______________



私は失恋したんだ。












______________________________
ミンギュside

もうあなたは俺のものだと思ってた。

ネックレスもつけてあれだけのことをして、

もう俺のだって自覚してると思ってたのに。

あいつの事を考えてた。

あいつのどこがいいんだよ。

あなた。

お前はもう俺のなんだよ。


俺を愛すしかないはずなのに、

やっと学校来たかと思ったら、

"もう話しかけてこないで"

最後の笑顔は光を失ったようだった。

お前は俺しかいないってことを分からせなきゃ。

そしてその愛に気づきまた光をともさなきゃ。

俺は絶対お前を手に入れる_______________




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ジュンside

あなたに初めて嘘をつかれた。

そしてそれは男絡みだった。

僕の心は相当えぐられていて、

あなたの見舞いになんか行けなかった。

そしてもう、顔なんか見れなかった。

あなたの顔を見ると苦しくて切なくて

胸の鼓動が早くなる。


僕に嘘をついていた時の必死な顔。

そしてそれがバレた時のあなたの顔。

後ろめたそうな、恥ずかしそうな切ないあの顔。

僕といるとあなたはそんな顔もしてしまう。

もう忘れよう。好きだった気持ち全て。

そんな時に
さくら
さくら
ジュンくん、忘れる努力、手伝うよ?

私が忘れさせてあげる!!

そんなさくらちゃんの声に

僕は甘えていた。

さくらちゃんを使って忘れようとしてた。

あなたがいない僕の人生はどうでもよかった。

さくらちゃんと何をしてもあなたが出てくる。

手を繋いでも.......


そんな時に_______________
あなた

ジュン!!

この声はあなたの声だった。

あまりにも衝撃的すぎて、

僕は立ち往生していた。

思わず手を離すことも忘れて_______________


"お、めでとう" ニコッ


あなた。

そうやって無理に笑わないで。

ごめん。違うんだ。

そんなことを言う権利なんてない。

そしてそんな言葉はすぐに出てこなかった。

あなたを久しぶりに見れてみとれてしまっていた。

僕は最低だ。

あなたは謝りに来てくれたのに。

僕とあなたは交わってはいけないのかな。

あなた、君は今誰を想ってるの?_______________















……To be continued

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