いつも通りでいないと。
このモヤモヤは隠さないと。
そう思えば思うほど、さくらちゃんとジュンの笑顔が浮かんでくる。
涙が出てきそう。
そうだ。
この空気を変えよう。
『ジュンside』
いつも通り笑ってくれている。
その笑顔。大好きだ。
この関係がまだ崩れないように。
でも進展できるように。
僕は言葉を発した。
やっぱジュンといる時はほんと楽しい。
ジュンは何話そうとしてたのかな?
心臓が高鳴った。
なにこれ。
心臓の音がおっきすぎて脳内まで響いてる。
返事……なんて思ったけど、
考える前に私の声は発せられていた。
嬉しい。嬉しい。嬉しい!!
私の頭の中はお花畑になっているわ。
なんでなんだろう。
『ジュンside』
「行きたかった。」
頭の中でこだまする。
なんでそんな可愛いことを言うんだ。
さらに
「一緒にいこ。」
なんて、
俺は勘違いしてしまうよ。
望みがありそうなんて。
俺はあなたが大好きだ。
🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸─🔹─🔸
もうすぐ夏祭り。
,
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。