私はさくら。
今年、引っ越してきたの。
まぁ、このクラスではいちばんかわいいのよ。
まぁ、私が本気を出したら、全員私のこと、好きになるわ。
多分、この学校でも1番可愛いじゃないかしら。
そりゃ、そうに決まってるじゃない。
この人はジュンくん。
学校で1番かっこいいのよ。
そりゃかっこいい人の隣は可愛い人でしょ。
だから私が隣にいるべきだと思うの。
なのにね……
え……私より、その子なの。
いちばんかわいいはずなのに。
は??
私よりも可愛いなんて。。。
( ̄▽ ̄)ニヤリッ
前まで、1番手に入れたかったのは、美貌だった。
今は違うわ。
ジュンくんの隣にいれば,私も1番に輝けるし、
ジュンくんを私の物にして、
あの子達に思い知らせないと。
だから、色々やったのに。
あの子がいる前でイチャつきにいったり、いろいろしたのに。
あなたの話は全てあの子の話で、
花火大会であったときもあの子はかわいらしく挨拶までしてくれちゃって、
あーあーすっごくムカついた
だから、あの子を傷つけた。
だからあなたは私の所にいたのに。
あなたはあっちに行った。
絶対にあの人を手に入れて、
あの子よりも輝くんだから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!