第45話

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2021/02/16 10:11

みんなのおかげで、私の心もだいぶ軽くなったし、学校に行くのもあまり苦ではなくなった。





でも、登校する度に


「今日は何が無くなってるんだろう」

と考えるのが日課になってしまった。








けど今日は何故か違った。




教室に入ると、


あなた
…え、
ヘチャン
なんだこりゃ
ジェミン
やば



私の机には擦っても擦っても取れなかった悪口の後や汚物の汚れなどがこびりついていたのに、跡形もないくらい綺麗になっていた。


教科書も新品が積まれており、無くなっていた体育館シューズも私のサイズで新品が置かれていた。






あなた
えと、誰…?
ジェノ
俺じゃない
ジェミン
俺も
ヘチャン
俺も違う
マーク
俺も
ロンジュン
俺もー



クラスの人たちがそんな事してくれるわけないし…





と考えていたら、教室のドアがノックされた。




ジェヒョン
お、あなた!今日も来れてよかった



そこで私はピンと来た。



毎朝私が登校してるから確認しに来てくれるオッパ。




あなた
オッパがやってくれたんですか?
ジェヒョン
え?
ジェヒョン
あ、まぁね!
ジェヒョン
どっかのタイミングで一気に変えようと思ってたからさ。あと、そうゆうことしてくる子達に言っといたから明日から物が無くなるなんてことはないから安心しな。
ジェヒョン
またやられたら言って。
あなた
あ、ありがとうございます…
ジェヒョン
ちょ、泣かないでよ〜
あなた
や、ほんと…
感謝してます
ジェヒョン
いいのいいの。
元はと言えばいじめられてる原因俺でもあるんでしょ?
あなた
え、知ってたんですか?
ジェヒョン
聞いたよー
ジェヒョン
俺にも責任があるって事だからさ。
ジェヒョン
しっかり勉強しなね!


言い残すと、先輩は手を振りながら自分の教室に戻っていった。





私はほんとに周りに恵まれてる。



ありがたいと思わなきゃ。







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