第38話

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2021/02/11 10:04
自分でもびっくりするくらい大きな声を出した。

あなた
…え?
ジェミン
辛いなら辛いってゆうべきだよ
ジェミン
強がるのが良いとか思ってるのか知らないけどさ、ほんとそうゆうの良くないって、
ジェミン
辛いなら頼ってよ
あなた
…私がいつ辛いって言った?
ジェミン
は、?
あなた
いや、私がいつ辛いって言ったのって
ジェミン
顔がそうじゃん
あなた
勝手に決めつけないでよ、私だってみんなの前でそんな顔してたらダメだと思ったからこうやって振る舞ってるのに。
あなた
…もういい。帰る。
エリ
あなた!
ジェノ
追わなくていい、今はやめた方が。


俺は正しいと思ってた。



俺は想像してたのかもしれない。


大声で怒鳴って頼れって言って、泣いて感謝されて俺たちの仲が深まる。


幼なじみってなんだ。



ロンジュン
ジェミナ…
ジェミン
わりぃ。


…俺のせいだ。


全部俺が悪い。




自己嫌悪に陥ってると、教室のドアがコンコンとなった。


そっちを見ると、



ジェミン
あ、ジェヒョン先輩

よっ、と片手をあげながら教室に入ってきた。
ジェヒョン
さっきあなたが学校の外に走って行ったけど…なんかあったの?
ヘチャン
や、えーっと、
ジェミン
俺のせいです。
俺が怒らせたから帰っちゃって。
ジェヒョン
うーん、
ジェヒョン
マーク
マーク
なに?ヒョン
ジェヒョン
俺病欠にしといてくれる?
マーク
いくの?あなたのとこ
ジェヒョン
まぁ1人ってのも心配だし
マーク
なら俺も…
ジェヒョン
だめ、変に大人数で行くと素直になれないし
マーク
…分かった
ジェミン
すいません、先輩
ジェヒョン
大丈夫


俺がいけるなら、行ってもいいなら今すぐ走ってあなたのところに行ってる。



…だけど、行く勇気はない。






俺は意気地なしの自分を呪った。








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