翌朝…
今日のところは家に帰ってきたけど…
学校に行く勇気がないな。
「ちょっと!そっちのせいじゃん!」
「お前のせいだろ?いい加減にしろよ!」
なんか、うるさい。
ここ最近、両親の喧嘩が激しい。
家にいるのがかなりしんどかったりする。
…何かも上手くいかないな、
prrrr
出る気にはならないからそのまま無視をする。
しばらく放っておくと切れて留守電が入った。
あ、そうだ。
私たち失恋したんだった。
そう思うと、ますますしんどくなって何も聞こえないようにイヤホンをした。
コンコン
「あなた、お前ももう大きいし俺たち2人とも家を出ることにした。金は送る。不自由あると思うけど許してくれ」
「ごめん。」
それだけ言い残すと10分もしないうちに2人とも出ていってしまった。
next.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!