第2話

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2024/08/02 02:00









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大 我
 北斗ごはーん 
北 斗
 俺はご飯じゃないです 
大 我
 む、へりくつほくとー ! ! !
北 斗
 へりくつでも無いですよ 
大 我
 んはっ 笑 わかってるよ 
大 我
 北斗はまじめだなほんとー 笑 


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お昼にそんな声が聞こえなくなって早3日。
 …今日も、来ないのか

あっちから来ない以上俺から行く勇気はない。




__ 先輩は3日前から急に、近づいてこなくなった。


話しかけてもフル無視で、

こっちを見てくれさえしない



、、ほんと何故なのか不思議でたまらない。

俺、なんかした… ?



 なぁ、北斗今日も1人なわけ ? ? 

うなだれる俺に先輩ではない声がかかる。


…こいつは、確か……



___
先生
 田中また遅刻か、聞いてるか、
おい田中どこ行くんだ ! ! !
 ___
生徒
  あっ ♡ じゅりくーん ! ♡  
今日もあそべる ? ? ♡
___

北 斗
 あ…遅刻魔でタラシの田中樹、 
 お前…俺の事なんだと思ってんの 
北 斗
 …ごめん 
 つい本音が声に、

 遅刻魔なのは認める 
北 斗
 あ認めちゃうのね 
 ただ、女の子が寄ってくるだけで ! 
 タラシではねぇ 

…それは……俗にいう天然タラシなのでは ? ?


心の中でツッコミつつ、まだ居座る様子の彼に戸惑う。

北 斗
 えーと、今日は女の子と食べない、の ?  
 おん、今俺 北斗と仲良くなりたい気分なんだわ 

そう言って含み笑いをしてくる彼は

本当に天然タラシなのかもしれない…


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先輩との穴を完全に埋めてくれたわけではないけど

樹との日々は楽しいものになっていった
 北斗ってさぁー、、
きょも先輩と付き合ってたの ?
北 斗
 きょも、先輩… ? ? ? 

聞きなれない単語に俺が眉をひそめると、
 京本先輩だよ、2年の 
北 斗
 あぁ… ? 
まさか、笑 付き合ってないよ
 ふーん… 
 
 待て、お前去年の文化祭の女装見て 
好きになったんじゃねーの ! ? ?
北 斗
 女、装… ! ? ? 
北 斗
 せ、先輩が ! ? 女装してたの ! ? 
 おぉ、そん時の源氏名が〝きょも〟
だったからさ、

あぁ、だからきょも先輩なのね…



いや待ってくれ、嘘だろ、、

合う……ぜっったいに似合う…
 
北 斗
 …写真ない ? ? 
 取り締まり厳しすぎて撮れなかった 

ダメ元で聞いたつもりだったが、

ちゃっかり撮ろうとしていたことに少し驚いた


 もーぉかぁわいかったのほんと ! ! ! ! 
 女子よりかわいいべあれ 
北 斗
 う…ずーりぃなお前…… 
 
 北斗が好きになるのもわかるなー 
北 斗
 あのねぇ、、
俺は顔だけで好きになったんじゃな……

ん… ? ? ? ? ? ?

北 斗
 あれ、俺、好きって言ったっけ 
 …んはっ ! ! 笑
お前、あんなガン見しといて
バレてないって思ってたわけ ? ? 笑
北 斗
 え、え… ? ?  

ガン見なんかしてたか ? ? ?

…目で追うくらいなら、してたかもしれないけど……(小声)
 最近一緒にいないじゃん、? ? 
だから別れたのかと思ってさ

なんだそれ、、

そもそも付き合えてすらいないぞ。
北 斗
 俺はただ…話せるだけでよかったのに 
 なんかしちゃったんじゃねーの ? ? 

前の日まで普通に笑って弁当食べてたんだよ…


また明日って、貴方が言ったんじゃない。

学校来たら無視なんて…きいてないんだけど
北 斗
 …どうしてかわかんないから、つらいのよ 

  

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