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第6話

❁ 告白予行練習 / ハニワ【リク】
テオくん
いきなりでごめん、
テオくん
ずっと前から…じんたんの事好きでした
なんて突然口を開いたのは俺の方で。
いつも通りリビングで編集してるじんたんに、俺はなんの前触れもなくこの気持ちを伝えた。
ぽかんとしながら俺のことを見るじんたんを見ると、俺の胸は驚くほどドキドキしはじめて。
この音 じんたんに聞こえてないかな?
聞こえるわけないのに、余計な心配が頭をよぎる。


数秒 部屋に静かな空気が流れる。
テオくん
…なーんちって!
テオくん
じんたん、本気だと思った?笑
あーあ、またこうだ。
伝えられたと思ったのにこうやってとぼけちゃって。
こんなんだったらいつまでもこの気持ちを伝えることは出来ないの分かってるのになあ。
じんたん
…びっくりしたあ、
苦笑しながら俺を見るじんたん。
そんな顔で見ないでよ、なんて声に出さずに心の中で呟いてしまう。
わざとらしく笑ってる俺を見ると、じんたんはバカにされたのに少し腹が立ったのかニヤニヤしながら俺に近付いてくる。
じんたん
もう、本気にするよ〜?
テオくん
え…いや、嘘つくなよ…あ、そーだ!ちょっとトイレいってくるわ!
じんたんのふざけて言った言葉を本気にしちゃう自分が恥ずかしくて、俺はトイレに逃げこんだ。
トイレの中で、思わずため息がこぼれる。


明日には伝えるからさ、ちゃんと。
だから明日だけ聞いてくれないかな、
俺の小さなわがままを。
テオくん
…なんで、わかってくんないの
ごまかしたのも全部全部嘘なのに。
ちゃんとおれの心見破ってよ、じんたん。


なんて、届かない想いを俺は胸にしまい込んだ。
.
今日こそ気持ちを伝える。
そんな事を考えながら、起きてこないじんたんを待ちながら朝食に手をつけ始める。
ふとテレビに目をやると、画面には占いのコーナーが流れていた。
『 七月生まれの貴方!今日は絶賛告白デー!想いを寄せてるあの人に想いを伝えられるチャンス!』
いつも占いなんか気にしない性格なのに、今日だけはこれを信じたいと思ってしまう。
テオくん
今日くらいイイよな、
誰に向けて言ってるのか分からないけど、思わず呟いてしまう。
部屋にはテレビの音と俺の食事の音だけが響いていた。
.
数時間後、リビングで編集しているとじんたんが眠そうな目をこすって部屋から出てきた。
テオくん
あ、じんたんおはよー
じんたん
テオくんおはよ、早いね?
テオくん
…うん、まあね〜
じんたんに想いを伝えるため、なんて言えない俺はじんたんの言葉を適当に誤魔化しながら流した。
もう言っちゃおう。
早めに言わないと、また言えなくなる。
突然そんな思考が頭に浮かんできた俺は、編集をしているじんたんの名前を呼んだ。
テオくん
…なあじんたーん?
じんたん
んんー、どした?
パソコンに目をやりながら、じんたんは返事をする。
俺がじんたんの横に座ると、じんたんは目を丸くしながら隣に来た俺を見つめる。
じんたん
…どした?
いざじんたんの目を見ると、言えそうだった言葉が喉でつっかえて。
頑張れ、頑張れ俺。
俺はごくん、と唾を飲みこみ決意を決めて口を開いた。
テオくん
嘘つきでごめん、
テオくん
本当は、ずっと前から好きでした
自分でも声が震えてるのがわかる。
じんたんをみると、笑いながら俺を見ていた。
じんたん
…またそれ〜?もういいよ、どうせ嘘なんでしょーが!
テオくん
…ちがう、じんたんちがう
テオくん
本気だから。今まで恥ずかしくて誤魔化してたけど、これは本気だから。
俺の目の真剣さで本気ということに気付いたのか、じんたんは小さく 本気なの…?と呟く。
俺はじんたんをみながら、小さく頷いた。
じんたん
…こちら、こそ
俯きながら照れくさそうな笑みを浮かべて頬をぽりぽり、と弄りながらじんたんは言った。


もう、ばか


そんな顔されたら、もっと好きになるやん


これ以上好きにさせないでよ。


大丈夫かな?胸の音聞こえてないかな?


今なら少しだけ俺の胸の音聞こえてほしいな、なんて思いながら俯いてるじんたんをやさしく抱きしめた。

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ごんザreす .
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