第32話

-31-
66
2020/04/24 11:29
宇髄side









宇髄先生
宇髄先生
おー寒っ
この時期でも夜は寒いもんだな
俺は少し夜風に当たろうと外を散歩していた






この道は人も街灯も少ないから、地味だが一人で静かに散歩するにはいい場所だ



この道を抜けた所に公園がある
その公園の周りには大きな建物も木もない
だから星がド派手に綺麗に見えるんだ



俺はそれが見たくてってのもあってこの道を歩いていた






宇髄先生
宇髄先生
着いた……
やっぱここから見る星はド派手だな
そんなことを考えていると、俺はふとこの公園のベンチに目がいった






それ・・はベンチで寝転がっていた
宇髄先生
宇髄先生
おーい大丈…夫………って
俺はそれ・・に近づいた瞬間、驚きと焦りに襲われた




それ・・は腹から血をだし、顔をしかめて寝ている五月女だった
宇髄先生
宇髄先生
五月女!!
呼び掛けても返事はない
でも息はしてるから寝ているだけだ




俺はとりあえず五月女を抱かえて自分の家へ走った







誘拐になるんじゃないのってのは気にしないで

プリ小説オーディオドラマ