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2020/04/17

第30話

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五月女透華
五月女透華
ただいま~
いつものように一人で呟きながら家に入った

しかし今日はいつもと違った
返ってくるはずのない返事が返ってきたのだ
あ、帰ってきたんだ
ここ、お前の家じゃねぇから
五月女透華
五月女透華
は?なに馬鹿なこと言ってんの?
馬鹿なことじゃねぇし
お前が住むとこはねぇって言ってんの
五月女透華
五月女透華
てめぇみたいな糞な野郎にやる家もありませんけど?
兄上にその言い方はねぇだろ?
五月女透華
五月女透華
誰が兄上だクズが
はよ出てけ
家が汚れる
っるせぇな
五月女透華
五月女透華
うるせぇのはどっちだよ
さっきから訳のわからないことばっか言いやがって
はいはいお子ちゃまはお口チャックしましょうね~
五月女透華
五月女透華
ふざけんなよ
さっさと出てけよ
あれぇ?俺の妹ちゃんは言葉が通じないのかなぁ?
お前に帰る家なんてないって言ってんだろ?
そうやって毎回毎回私から奪っていく




住むところも
家族も
友達も
自分の居場所でさえ


もう嫌なんだよ奪われるのが
五月女透華
五月女透華
ここは私の家
てめぇは両親のいる家があるだろうが
私から何もかも奪うのやめろよ
生意気なこと言うようになったじゃねぇか
その口、二度と開けねぇようにしてやるよ
ドコッバコッバチン…………←殴ったり蹴ったりしてます
五月女透華
五月女透華
ガハッ
はい
これでわかったよな?
お前に帰るとこなんて無いんだよ
五月女透華
五月女透華
う…るさ…………い!!
お?まだ出るのか
まぁいいやお前軽いからすぐ持ち上がる
その辺に捨てといてやるよ
ポイッ

五月女透華
五月女透華
いだっ
あのクズ!!なんであんなやつが生きてんだよ
あんなやつ生きててもなんの価値もないのに
五月女透華
五月女透華
はぁ………
いっててて
殴られた頬と腹、蹴られた脇腹と背中が痛い




私ってこんな弱かったっけ?
五月女透華
五月女透華
(こんなとこにいても仕方ない)
そう思った私は
血の滲んだ腹を押さえながら
おぼつかない足取りで歩き出した