2時間目が終わり10分休憩
「うう…」
私が教室でうずくまってると
『おい。これやるよ!』
前を見ると縁下がいる
そして私にカイロと手紙を渡してくれた
「え、」
『あなたが無理してることぐらい…俺分かってんぞ!頼ってもいいんだぞ…』
「ありがとう!手紙…?読も〜と」
『やめてくれ恥ずかしい!俺のいないとこで読んでよね!?』
「わかったよお〜、笑」
『てゆかあなた!今日体育あるけど行けるのか…?』
「んー、微妙…行けたら出るつもりだよ」
『今日はやめとけよ、だってバスケだろ?無理だよ…見学すんなら俺だけを見とけよな…』
「珍しくカッコイイことゆうじゃん!見とくよ…ちゃんと力だけを!」
『照れんだろ…笑 ちゃんとカッコイイとこ見せて早くあなたの笑顔見たいからな…!』
もう力の照れ具合に口角が緩んでしまう…
手紙の内容は
【今日で3ヶ月…覚えてたか?俺はちゃんと覚えてるぞ。あなたの体調が良くなり次第早く遊びに行くぞ!だいすき】
3ヶ月…わすれてるわけないでしょ、だいすき
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。