第13話

いじめと復讐#1
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2020/10/08 13:04
   私はいじめられている。
   理由はむかつくから。だそうだ。
   そんな理由でいじめられる
   こっちの身にもなってほしい。
   そして私は今日も重い足を動かして
   地獄の学校へ向かう。

   教室に着くと私の椅子の上に
   何か光るものがあることに気づいた。
   画鋲だった。
   奥を見ると数人の女子がこっちを見て
   にやにやと笑っている。
   このまま座るわけにもいかないので、
   私は画鋲をゴミ箱に捨てて自分の
   席に座った。

   なにやら女子がこっちにこようと
   していたが、先生が入って来たので
   「チッ」と舌打ちして、その子は
   自分の席に戻っていった。

   ちなみに先生は私がいじめられてるのを
   知っている。
   知ってもなお、面倒なことにしたくない
   のか行動を起こしてくれない。
   よく、先生はいじめを止めないと聞くが
   本当だった。

   そしてホームルームは終わり、
   放課後になった。

   何かあったことと言えば、
   移動教室から帰ってきたら
   私のバックがゴミ箱に捨てられて
   いたことくらいだ。

   普通の人は大事だと思うのかもしれない
   が、こんなこと日常茶飯事だ。

   私が帰る準備を終えて、
   教室を出ようとしたとき、
   声をかけられた。

女1「ねぇ、あんたちょっと来なよ」

美香「なんですか?」

女2「いいから来いよ」

美香「…はい」

女3「初めっから頷けばいいんだよ、
   わかったか?」

美香「はい」

   私は黙って女子3人組について行った。

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