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_ lunch break 🌤 ”
「 あなた 、飯食いに行こ 」
てひょん に声を掛けられて 、
「 あ 、うん 。 」
2人 で 食堂へ向かった 。
元々 、友達の少ない私に声を掛けてくれたのは 、てひょん だった 。
「 あなた 、何食べる ? 」
「 ん - 、めろんぱん でいいや 」
「 買ってくるから 、席取っといて 」
私は言われた通り 、席を取って 、てひょん を待った 。
いつも 、優しくて 、たまに意地悪 。
何考えてんのか 、わかんない日もあれば
妙に素直な日もあった 。
てひょん のことを 、話したらどれだけ時間があっても 足りないと思う 。
それだけ 一緒にいた時間が長いと 、少し不安になるときもある 。
「 ふぅ … 、 」
一呼吸 してから 、椅子にもたれて てひょん を待った 。
_ 10分後 ⌚︎ ”
「 お待たせ 、」
てひょん は 、私のめろんぱんと 、もう片方の手には 、カレーライスを持っていた 。
「 ありがと 」
「 ん 、食べよ 」
「 うん 。いただきます 」
「 いただきまーす っ 、 」
ご飯を食べ終わったあと 、てひょん と沢山喋っていたら 、あっという間に昼休みが終わった 。
「 そろそろ 、教室行こっか 」
「 あ 、俺 トイレ 行ってくる 」
「 わかった 、先行ってる 」
教室へ向かう途中 、俯いて歩いてたせいか 、
ドン ッ
誰かにぶつかった 。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。