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それから 、てひょん と話していたら 、あっという間に鐘がなって 、ちょん先生 が入ってきた 。
「 席着いて ~ 」
皆が席に着いたのを 、確認すると
号令をかけて 、授業が始まった 。
「 ( 眠い … ) 」
ちょん先生 の授業だから 、ちゃんと聞こうと思ったのに 、結局寝てしまった 。
「 … あなた 、 」
「 おい 、あなた 、起きろ 」
「 ん ~ … 」
とんとん 、
誰かに肩を叩かれて 、振り返ったら
「 ぱく … あなた さん 、 」
ちょん先生 が立っていた 。
「 は 、はい … 」
「 寝ちゃ駄目ですよ ~ 」
「 … すみません 、 」
私が謝ると 、ニコッと笑って
「 みんなも 、寝ちゃ駄目ですからね ~ 」
そう言いながら 、教卓に戻った 。
隣を見ると 、また 不機嫌 になってる てひょん 。
「 俺が 、起こしてやったのに 」
「 … ごめん 、気付かなかった 」
「 アイツのときは 、すぐ起きたくせに … 」
てひょん は 、そう言うと 、私から目を逸らして窓の方を向いた 。
今日 は なんだか 、てひょん がおかしい 。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。