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「 てひょん !! 」
私が てひょん の 名前を呼ぶと 、
てひょん は 、私に気づいて 手を振った 。
「 遅くなってごめん !! 」
「 いや 、大丈夫 。それより … なんか変なことされなかった ? 」
「 … ? 何もされてないけど ? 」
「 良かった 、じゃ 、行こ っ 」
てひょん が何故 、そんなことを聞いたかは分からないけど 、心配してくれて嬉しかった 。
「 ね - 、あなた 」
「 ん ? 」
「 … 手 、繋いでいい ? 」
顔を真っ赤にしながら 、聞いてくる てひょん
こんな てひょん を見たのは 、久しぶりだったから 、正直戸惑った 。
「 え っ 、? どうしたの 、急に 、笑 」
「 なんとなく 、笑 」
「 ね 、お願い っ 、」
てひょん の上目遣いには 、やっぱり適わなくて 、
「 ん 、いいよ 、 」
結局 、手を繋ぐことになったんだけど …
「 なんで 、恋人繋ぎ ? 笑 」
「 う-ん … 、あなた と恋人になりたいから ? 笑 」
「 え … ? 笑 」
やっぱり 、今日の てひょん はおかしい 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。