第7話

ではごゆっくり。
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2020/04/26 07:58 更新






今日はお客さんが来るらしい。
ユンギくんの先輩だとか何とか。
どうやら私とも話したいらしく、予定は入れないでくれと、ユンギくんのお願いなら聞かない訳が無かった。



"またお呼びしますのでそれまではお部屋でお休み下さい"



これまたいつも通りの落ち着いた声だった。
執事さんの言うことを聞いて暫く部屋で寛いでいると、誰かが廊下を通った。
執事さんの声ともうひとつ、聞いたことの無い声がして、その声がお客さんのものだとすぐに分かった。
それからすぐに扉をノックする音が聞こえて、私は返事をした。
声はいつもより小さかった。



"失礼します。あ、もう準備は出来てますね?"



執事さんは少し笑っていた。
何もかも見透かされているようだ。



"そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。力を抜いてください"



そんなことを言われたら余計緊張してしまう。
ゲストルームまで案内されて、立ち止まった執事さんは私の方を見てまた笑った。



"ではごゆっくり"



ゆっくりと開かれた扉の先に、ひとりの男の人が見えた。
私が一歩踏み入れると、その姿が緊張をあからさまにさせていたようで、その方は立ち上がって微笑んだ。



「こんにちは」

『こんにちは…』

「とても緊張しているようだね(笑)」

『ごめんなさい…でも緊張しなくていいと、執事さんに伺いました』

「うん、緊張なんてしなくていいよ。ほら、座って?」



その方はキムソクジンさんというらしい。
ジニオッパって呼んでもいいよ?と言われたが、私はジンさんと呼ぶことにした。







「さて、今日は僕が何をしに来たか、あなたちゃんは聞いてる?」





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