当たってない(希望)
艶っぽく笑ってその人が
私の頬を撫でる
何をされてるのか分からなくて真顔で突っ立った
心の距離が太陽と地球くらい。
汚れてしまった蘭さんの服を見る
如何にも高そう。
こんな高い服に払えるほど私の小遣いは高くない
女に脱げと言われたのは初めてだったとか(後日談)
うるさいのが来たよ(呆れ)
グワッと血走った目を開いて
そういう善逸。
こうじゃなかったらイケメンなのにな善逸…
違う。知らない人。絡まれた。50パーは私が悪いけど
振り返る善逸に全力で
首を振って誤解をとく
ニコって、挑発的な笑みを浮かべる蘭さん
その笑みにはイラつきも込められているような気がして
どうしたらいいのか分からなくて固まった
どうしよう。なんて言えばいいんだろう
善逸を巻き込みたくない
言うことを素直に聞いた方が…
グルグル思考が回る
だめだ、こんな自分が嫌になる
グッと腕を引っ張られる
蘭さんと灰谷くんが驚いたような顔をした
その隙を見逃すはずもなく…
そんな全力で逃げなくても…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。