これは誰にも知られちゃいけない恋
智洋「あなたのスキャンダル出たって聞いたとき俺とのかなって思ったんやで」
「びっくりした?」
智洋「浮気されたんかと思った」
ムスッと不機嫌な顔もその全てが愛おしい
こんな宝物絶対に見せびらかしたくないのだけれど
私たちはアイドルだから・・・
大毅「あれ?あなたと神ちゃんは?!」
崇裕「あれ?!さっきまでここにおったのに!」
隣の部屋がうるさくなる
智洋「しげのやつ、絶対わかって言ってるで」
はあ、とため息を吐いたあと
そっと顔が近づいてきた
私はそっと目を閉じて彼を待ったのに
いくら待ってもキスをしてくれない
「なんでなん」
今度は私が不貞腐れると
彼はいたずらっ子のように笑って
智洋「仕返しや!」
と言ってから
チュッとキスをした
それからすぐに部屋を出ていってしまった
智洋「あれ、スタンバイの時間もうないやん」
淳太「なにしてたん?!ほんま神ちゃん頼むで?!」
智洋「あなたは?あいつ準備してた?」
そんな声が聞こえてサーっと血の気が引く
何も準備してないやん
急いで楽屋に戻って
望を無視して準備を淡々とする
望「なんでなん?!?!俺のあなた?!」
照史「準備で忙しいねん、わかったって」
望「あなたーっ!!!!」
「うるさい小瀧」
望「なんでぇ!!!望やろ!」
「ビッグベイビー!!」
鏡越しに智洋くんと目が合う
あ、嫉妬してるなってすぐわかる
準備を終わらせてすぐ
智洋くんの隣に座った
「神ちゃん、望がうるさいねん」
望「あああああ!!何抱きついとんねん!!」
「メンバーに抱きついて何が悪いねん」
淳太「お前らホンマにうるさい!ずっとスキャンダル出とけばええのに」
「それは困るやん。な?」
と智洋くんに言うと
彼はフハッて笑いながら
智洋「嫉妬深いやつがおるもんな」
と私に言ってきた
望は勝手にプンプン怒って
望「あなたに関しては誰にも取られたくないねん!」
と言ってたけど
きっと嫉妬深いのは智洋くんの事だよね
2人しか知らない秘密がまたひとつ増えてしまった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!