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小説
恋愛
川西家は今日も幸せいっぱいです!
🦢 163
賢二郎 side
太一、冷えピタ交換するよ
やだ、賢二郎がいい
冷えピタ替えたらねほら、熱も計って
熱ないから平気
お前ほんと何言ってんのいいからこれ、早く熱計って
やだとか無理とか言ってる太一を無理矢理布団に寝かせ、体温計を突っ込む。
こんな顔真っ赤にしてまで俺探してるとか、どんだけ俺のこと好きなんだよ。
ねつあるよ
何度?
ふふっ、50℃
はぁ、体温計ちょうだい39.8℃ってマジか…
やばいね、おれねつある
太一、ふわふわして言ってることわかってないでしょ
おれね、このままそらとべる
はいはい、飛べるもんなら飛んでみて
飛べ!!って横断幕あったよな
何急に、烏野の横断幕でしょ
ママ、パパどう?
パパ頭おかしくなっちゃったみたい
さっきからずっとなんだよ賢二郎探しに行くって聞かないし
おれのけんじろーなの!
分かったから落ち着けってうつされるからリビングにいて
はーい、早く戻ってきてね
ん、わかった
俺から一切離れる気配がしない太一の頭を撫でると、すぐに眠そうな顔をし始めた。
子供みたいで可愛いなぁなんて思いつつ、やっぱり無理をしていたんだなと思う。
どこ行く…?
ちょっと子供たちの様子見てくる
まって、おれも…
わかった、太一寝るまでいるから
子供たちにはごめんだけど、今は少しだけ太一に俺のこと譲ってね。