振り向けばそこに居たのは…
目を輝かせている大ちゃん
そんな顔しないでよ…でも、!
そう言い放つと大ちゃんは席に座った
私もその後席に座る
授業が入ってこない…
大ちゃんの声が頭から離れない
何てひとりでブツブツ呟く
授業が終わり放課後がやってきた
5人集まって帰ろうとしたとき急に…
急に叫びだして私たちの前に立つ大ちゃん
何だろうと考えてると大ちゃんは溜め息をついてから
そう言って私の手首を掴み走っていく大ちゃん
そこでやっと気づいた、私
引っ張られ頑張って着いていくのが限界で今にも足が縺れそうだ
すると、急に立ち止まり振り返る
いつも急過ぎて大変だ…
大ちゃんは後ろから私の肩を持ち押してくる
着いたそこは…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!