第75話

任務
526
2020/02/23 12:46

今日の任務は大きな山だった。




本来ならば、付き人である私と甘露寺さんは四六時中一緒にいなければいけない。




もちろん、今からの任務も一緒に行うはずである。






でも、私は強く断った。






甘露寺さんは今頃、屋敷で和菓子を頬張っているか、他の隊員を助ける為に出掛けてるのだろう。







あっという間に日が暮れ、霧がかった山道を進む。
あなた

・・・




ゴクリと生唾を飲み込み、頬をパチンと叩く。



これは、私が刀を構える前に必ずする事だ。







そして、



深呼吸。








ガサッ!!!
あなた

!!




一瞬にして、砂埃が舞った。








めのまえに鬼が姿を現した

チッ・・・。
あなた

この辺りはアンタの縄張り?

アァ?
あなた

今回、被害範囲が広かった。
仲間の鬼がいるの?それとも、アンタ1人で広範囲を?

うるせぇ!

怒り狂った鬼は私に向かった。

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