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第4話

❹貴方の隣
1,493
2021/01/08 06:37



今にも目を覚ましそうなのに、



もうすぐお別れなんて。







ころん
ころん
あなたさん、、嫌だよ、、
ころん
ころん
離れたくない、



なーくん
なーくん
ころちゃん、、


少し遅れて来てくれたなーくんに支えられながら



あなたさんの手を必死に握る。
ころん
ころん
あなたさん、、起きてください、!、


呼びかけても呼びかけても、病室はシーンとしている。


その時、
あなた

、、、



少しだけあなたの手が動いた。
ころん
ころん
あなたさん、?、
あなた

、、ころんさ、ん

あなた

ほんとに、すみません、

ころん
ころん
謝るのは僕の方です、
なーくん
なーくん
何か飲み物買ってくるね
なーくんはそう言い残して2人だけにしてくれた
あなた

あ、あの、、私は、

今にも目が閉じてしまいそうで、



すぐに壊れそうな声で、



彼女は必死に想いを伝えようとする。
ころん
ころん
いや、僕から言わせてください




ころん
ころん
僕はずっと、ずっと、あなたさんだけを見てました
ころん
ころん
だからこれからも、ずっと、、泣
あなた

ふふ、





そして彼女は自ら人工呼吸器を外して言った。
あなた

私もね、、ずっ、と、みてた、よ?







あなた

だって、貴方のマネージャー、だった、んだから




満足気に笑うあなたさん。




冷たい病室には







ピーッという電子音が響き渡った。





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