第2話

❷貴方の隣(ころんくん)
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2021/01/07 09:29
ころんくんside
毎日隣に居るのに見てくれなかった。



ただの一般人じゃないから?



すとぷりに入ってるから?




かっこよくないから?




考えても考えても答えは出なかった。




そして今、目の前には弱々しく眠っている貴方が居る。



何度呼んでも応えてくれない。



手を握るとほんのり温かくてじわじわ溶けていく。


ころん
ころん
何日寝てるんですか、


思わず零れる冷たい水滴。
あなた

っ、、、、

ころん
ころん
あなたさん、?!
ころん
ころん
は、はやく先生を呼ばないと、
涙を拭いながらナースコールを必死に押す。
すると直ぐに看護師や先生が来て、


その人の多さからあなたさんがとれだけ危険な状態だったのかが伝わってきた。
医師
医師
大丈夫ですか?自分の名前分かりますか?
看護師
看護師
これから詳しい検査をするので彼氏さんはあちらでお待ち頂けますか?
ころん
ころん
え、あ、彼氏とかじゃ、、
看護師
看護師
運んでいきますね〜


彼氏、か、



どこでも聞く言葉なのに頭から離れない。

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