第5話

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842
2020/01/01 14:19








そして私から世間で言うお誘い。をしたお昼になった。










『あなたちゃん!!』










「今行きます!!!!」










そして先輩がいるところに向かった。










でも一向に動こうとしない先輩。










「……?どうしたんですか?行かないんですか?」










『ん。』










その言葉とともに差し出された手。










これは手を繋げ。










ということなのか?










…先輩って意外と……S?










『…さっき……男と…話してた……』










たったそれだけ?










それだけで妬いてくれたんですか?










先輩。可愛いんですね。意外と。










この短いやり取りで色んな先輩をしれた気がして










なんだか嬉しくなった。










そうこう考えているうちに時間は止まることなく進んでいて










手も繋がずただぼーっと考えている私を見てなのか










先輩はほっぺをぷくーっとリスみたいに膨らませていた。










「あ…先輩ごめんなさい。考え事してて…」










『ねぇそれって俺のこと??』










唇が触れてしまうんではないかというくらい










整った顔がすぐ目の前に。










人間の本能的なもので一歩後ろに下がった。










「……違いますよ。違います」










『何最初の間。怪し~…』










「せ、先輩っ!!はやく行きますよ!!」










『うわ~話逸らしたー!!!!』










先輩の言葉を無視してずかずかと屋上へと向かう私を










後ろから爽やかな走り方で追いかけてきた先輩。










何もかもが爽やかでこんな先輩の隣にいたら










爽健〇茶しか飲めなくなりそう。










『ねぇ?怒ってるの?可愛い』










「怒ってなんかないです」










『じゃあ…照れてるの?俺に当てられちゃって。』










「なっ…そんなことないです!!!」










『照れてるんだ?可愛いね?』










「先輩お世辞はよしてください」










『俺本気なんですけど。』










「知りません」










『知らなくないでしょ。ほら。』










そういい先輩の手が私の顎に触れ










顔が少し上がった。










「先輩なにすっ……?!?!」










『…何?期待しちゃった?笑』










あと1ミリで唇に触れる。そんな所で先輩は顔をとめた。










『姫のここに触れるのは付き合ってから。』










先輩のこの言葉を聞くと毎回










本当に大切にしてくれてるんだな。としみじみ思う。










『さ。時間無くなっちゃうし早く行こうか。』










そしてやっとお昼ご飯にありつけた。










先輩との時間はあっという間で










すぐ時間になってしまいなんだか寂しい。










『…あなたちゃんさ。』










「はい。」










『今日の放課後空いてる?』










「えっと……」










今日の放課後は~……あ。菊池先輩とお茶するんだ。










先輩からのお誘いはとても嬉しい。けど……










「先輩ごめんなさい。とても嬉しいです。

ですが先約が入ってて……」










『ねぇそれって菊池?』










「なんで知って……?!?!」










『なんとなく。あなたちゃんのこと好きすぎて分かっちゃったのかな?』










なんて変なことを言ってる先輩は放っておいて










「俺も行く!!」なんて言い出す前にさっさと帰ってしまおう。










『あ!あなたちゃん待ってよ!!!』










「用事思い出して!!」










『……ふん。いいもん。下駄箱でずっと待ってるし。』










早く帰ろうとしか思ってなかった私はこの言葉が聞こえなかった。










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